画狂老人卍

2005年4月24日 趣味
姫路の市立美術館で珍しく興味をそそられる展覧会をやっている。

『天才絵師 葛飾北斎』

北斎は一度見てみたかったので、地元の美術館で展覧会をやってくれるなんて・・・入場料も800円とお安い、10時過ぎにいそいそと出かけました。

姫路市民は文化レベルが低いので客も少ないだろうとたかをくくっていたのですが、予想に反して結構なお客さんの数でした。
さすが北斎、ビッグネームの集客力はあなどれません。

☆☆☆

実は浮世絵というのを初めて見たおれ。

小さい作品が多いことが意外でした。それに、うすっぺらい紙に刷られていていかにも安っぽいことにも驚いた。
そもそも庶民の娯楽のために大量に印刷したものでクオリティを追求したものではないらしい。。。

その代わり、現代の漫画を見るように当時の風俗がそこかしこに描かれていて見て飽きない。
200年前の人々の生活が決して貧しいものではなくて、豊かで奥行きのあったものの証明書が並べられているような感じがしました。

展覧会には、200点以上の作品が展示されており、ひとつひとつがとても興味深いものがあります。
ピカソやレンブラントをありがたがるのもいいんですが、日本の絵師だった北斎の絵はまるで「日本語でかかれている」ような分かりやすさがあってより作品を楽しめました。

☆☆☆

「画狂老人卍」というのは、北斎晩年の号らしいのですが、まったくそのとおりだと思いました。
絵ばかり描いている、絵のことばかり考えている一種のバカとしか思えない仕事量です。手塚治虫を思い出しました。

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