ISBN:4005004784 新書 井波 律子 岩波書店 2004/07 ¥819

岩波ジュニア新書らしい。
普段まず手に取らない種類の出版社の本です。どうも岩波書店の本は「うちの出版物は権威があるんだ」といったオーラを漂わせているので好きになれませんが、この本については「故事成句」とキーワードがおれのツボにはまったので衝動買いしました。

「おっさんくさい」といわれることもあって甚だ不本意な思いをすることもありますが、おれは「ことわざ」や「故事成句」「慣用句」といったもの好き。ことごとに使いたくなります。

この本の中で一番のお気に入りの故事成句が『推敲』。
おれは、日記の「ヒミツ日記」の部分を下書きするほど考えて文章を書いているので、推敲することは日常茶飯事です。
この『推敲』にはある故事があって・・・。

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唐の時代の詩人賈島(かとう)は、詩作を始めると周囲が眼に入らなくなるほどのめりこむ性質でした。あるとき、五言律詩の最後の句

僧敲月下門      僧は敲く月下の門

を「僧は敲(たた)く」とすべきか「僧は推(お)す」とすべきか考えながら歩いているうちに、首都長官の行列とぶつかってしまいました。

当時の長官は大詩人の名声があった韓愈(かんゆ)でしたが、賈島から無礼のあったわけを聞いて、すぐさま「それは『敲く』の方がいいよ」と言い、以来、2人は詩作での親友となったのです。

この故事から、あれこれと文章を考え、字句を練り上げることを『推敲』というようになりました。

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今日もかなり推敲しました(^^

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