あのオウムの麻原の判決のあった日。新聞は、こぞって「麻原死刑」のニュースを大きく扱っていたのですが、注目すべきは、何年も前の狂人による犯罪ではなくて、今まさに身近にある脅威の方だったのではないでしょうか。

いうまでもなく、京都府丹波町に発する「鳥インフルエンザ」問題のことです。

問題の渦中にある養鶏業者、「浅田農産」が姫路の業者であるということもあって、おれの周りでは大関心の高い話題です。

おれは、オウムの記事はほとんど読まずに、こっちの記事ばかり読んだのですが、「これは大変なことになるぞ」と思いましたが予想通り、いや予想以上に問題は大きくなっているようです。

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マスコミは、浅田農産と兵庫県など行政の対応のまずさを叩いていますが、どうにも釈然としません。

正直いって、

「叩きすぎ」

だ思うのです。

なぜと言って、「人にはなんの被害もでていない」じゃないですか。たしかに法律に抵触するだろうし、経済的な影響も大きい。でも、一番損しているのは「浅田農産」でしょう。

丹波町の鶏舎は、つぶしてしまうらしいし、自分自身の信用もガタ落ちで今後の経営は苦しいでしょう。当然のムクイとはいえ、あまりの痛手です。

こうした「加害者」の業者側に対して、マスコミが「被害者」としているのは、一般の消費者です。
マスコミの「悪者叩き」がヒートアップしたのは、問題の鶏肉が消費者の口に入ったかもしれないということが明らかになってからです。

しかし、学者も行政も「こういうケースで人に感染することはない」と言っているにもかかわらず、消費者の漠然とした不安というものをとってマスコミは、消費者を被害者として、業者や行政を叩いています。

おれがマスコミの胡散臭さを感じるのは、こういうところです。

牛肉を食べなくったって、鶏肉を食べなくったって、人間死にゃしないんですよ。
更に言えば、BSEの牛肉を食べても、インフルエンザにかかった鶏肉を食べても、なんともないんだ。

マスコミは、ただ盛り上がれる「お祭り」のようなものがほしいだけなんだから。
それが証拠に、死刑判決の後、麻原が何回新聞に載った?翌日だけだろう。

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マスコミは『第四の権力』と言われながら、その権力の行使について、批判にさらされること少ない。
マスコミ報道による人権侵害を、防ごうとする法律を作ろうとすると、「表現の自由」の侵害だと各社がそろって反対した。

自浄作用がないのは、政治も報道も同じということだが・・・。

「自分の都合に悪い報道はしないこと選択できる」・・・・・報道には極めて厳格なモラルが必要とされるのは明らかです。

しかし、一般のモラルが極めて低下している現在の日本で、報道だけが高いモラルを維持しているとは・・・・おれは考えていません。

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