ISBN:4569630839 新書 養老 孟司 PHP研究所 ¥680 視野の上下が逆転する特殊なメガネがある。「逆さメガネ」だ。人間の知覚や認知を調べる実験道具で、このメガネをかけてしばらく慣らせば、普通に行動できるようになるという。それほど、人間の脳の適応力は大きいわけだが、この「逆さメガネ」をかけて世の中を、特に教育の世界をのぞいてみたのが本書だ。逆さメガネをかけるのは、『唯脳…

今日、読み終えた本です。
最近本屋で、養老孟司の本がいっぱい並んでるなと思い手に取った本です。とても噛み砕かれた文章でとっつきやすい本ではありますが、なかなか難しいことが書いてあります。
全部読みましたが、あまりよく分からなかったというのがホントかな。

この本で、おれが一番感心したのは、

『・・・一歩近づくと、見ている対象がどれだけ大きくなるか。(中略)算数の比例は、こうしてものを見ながら育ったおかげで、脳の中に「すでにできている」関係式を、意識が掘り起こしたものなのです。(中略)科学者はこの種の説明をなかなか認めませんな。なぜなら、法則は外の世界にあると信じ込んでいるからです。でも脳の中にない法則を、脳が考えられるはずがないじゃないですか』

という部分です。

引用が長くなりましたが、思っても見なかったことなのに、妙に腑に落ちた文章だったので、長々と引用しました。
本を読む醍醐味とは、こういうところにあるのだと思います。

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