らすと・らうんど

2003年7月31日
Sports Graphic Numberベスト・セレクション?読む。

おれがノン・フィクションを読み始めたのは比較的最近のことで、「〜ルポ」みたいなのは、何か いかがわしいものという個人的偏見があって今でも読まない。

ただスポーツだけは別なので・・・読んでみたのですが。


この本には、挫折したスポーツマンがいかにして、もがき苦しんで立ち上がろうとしているかというような話ばかりが、収められている。

なかでも「ラストラウンド」には泣けた。
元日本バンタム級チャンピオン、グレート金山の話だ。

おれは読むまでしらなかったのだが、グレート金山こと李東春(イ・ドンチュン)は日本タイトルマッチで死亡した最初のボクサーらしい。

この本を読む限りでは、悲運を通り越して悲惨なボクサー人生を送り、死んでいった人だ。その凄絶な生き方を知って涙しない男は男ではない!!

ぜひ一読をおすすめしたい。
身のうちに熱いものを持っている男ならきっと泣けてくるに違いない。

文中ほんの少しだけ触れているが、負けても負けても世界戦をマッチメイクされる辰吉丈一郎と、日本タイトルを7度も防衛しながら罵声を浴び続けたグレート金山の明暗のコントラストは、スポーツ「ボクシング」の抱える矛盾を極めて鮮やかに浮かび上がらせる。

2人が友人であったため、更に。

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